鯵の開きぬいぐるみ

全世界にごくわずか、いるかいないかと言うナナアクヤ作品ファンの皆さん。

お待たせしました！

あなたは覚えていていらっしゃいますか？去年9月に作ったイワシぬいぐるみのことを。

あのあと、あれを筆箱とかに出来ないかな…と妄想していたのです。

ただのぬいぐるみも可愛いけど、折角なら何かに使えると良いな…と思いながらも月日は流れてしまいました。

そして、4月。

「あ、そうだ眼鏡ケースとかにしたら良いんじゃないの？」と思っていたその2日後。驚くべき記事が！

私の心の師匠（もしくは勝手に姉）と思っている乙幡啓子さんが、デイリーポータルZにて魚のホッケを筆箱にした「ホッケース」を作っているではありませんか！

うわ、やられた。。。さすが姉さん（勝手に姉さんと呼んですみません…）

姉さんに先を超され、ちょっと意気消沈。

またしばらく作る気が失せていました。

そして、５月末のつい先日。

私の作品を喜んでくれる、数少ない人の一人と夕飯を共にしておりました。

目の前に来たのは「鯵の開き」

身も厚く美味しそう。

そして思い出しました。イワシでやろうと思っていたあの情熱を。

「そうだ、鯵でやろう」

そして、鯵以外の材料も購入（もしくは去年、イワシで何か作ろうと買ってストックしてあったもの）

材料は全てダイソーの商品。

サンキュー！ダイソー！

地方在住者にとっては、某有名な手のマークのお店とか、某有名な手芸店などは地元にはないので、まずは「とりあえずダイソー」が鉄則。

「ダイソーにある材料だけでいかに作品を作るか？」も、私の中のテーマだったりするのです。

そして、ぬいぐるみを作るのに何故かまずはスケッチ。

出来上がりがこんなにリアリティのあるものに仕上がらないのは、イワシぬいぐるみを見て頂ければお分かりでしょう。

ただ、「鯵らしさ」と言うものがどこから出てくるのか？と言うことを知るにはスケッチは有効です。

そして結論。

「鯵はゼイゴにあり」

スケッチを元に、ゼイゴのラインを生かしたデザインにすることに。

布もイワシの時のようにフェルトにしようか悩んだものの、ジーンズ生地の表裏の色の違いを生かしたものに。

またゼイゴの部分にはファスナーを使い、あの質感を表現してみよう。

折角ファスナーを使うなら、その部分は開け閉めが出来るようになっていて、中にモノを入れられるようにもしたい。

そんなイメージを元に型紙制作。

ただ、私の場合型紙は作ってみるけど、最終的には現場合わせのような制作過程なので、最初の本当に基礎な部分だけ。

しつけ糸も待ち針もほぼ使いませんから…

アイロンで縫い代をきちんとあとをつけるなんてこともしません。

ツメでぐいぐいこすってあとをつける程度です…

さあ、あとはどんどん切って縫ってを繰り返すだけ。

鯵の皮の部分はゼイゴも含めて良い感じに出来た。

身の方は、レースリボンで中骨を表現。

あとミシンの縫い目でうっすら小骨なども描いてみる。

そして、ついに完成！

さぁ、開いてみるよ！

おお！鯵の開きだ！

中骨のレースがいいね！

ゼイゴのポケットもちゃんと開け閉め出来るよ。

左右両方にポケット。

ペンだって入る。

でも、この辺でお気づきの方もいるのでは…

そう。。。

でかいんです。

とってもでかいんです。

眼鏡2個位入りそうです。

と、言う事で

皆さんの自由な発想で鯵の開き、お使い下さい。

多分、中綿入っているのでお昼寝の時の枕とか、何か眼鏡より大きいもの包みたい時とか、何かに使えそうです。

何にも使えないかもしれないけど、そうしたらこう言います。

「これ、鯵の開きのぬいぐるみだから」