先週の土曜日の夕方、Facebookページに一通のメッセージが届いた。
4月に開催した個展イベントにいらしてくださったカップルの男性Mさんからだった。
水曜日にプロポーズをしようと思っているのだが、婚約指輪は2人で選びたい。でもやっぱりプロポーズの時に指輪は渡したい…
と、悩んでいる中でナナアクヤさんのことを思い出した。
プロポーズで、思い出のあるナナアクヤさんのプラ板指輪を渡せたらと思っている。
彼女は個展の時に展示してあった青い花のプラ板指輪のようなものが好きだと思う。
という内容だった。
彼女のSさんは、3年くらい前からナナアクヤのファンにこっそりなっていたとのことで(「ちくわハンコ」や「のれそれプラバン」でデイリー道場に入選したことが私を知ったきっかけだったとのこと)、お二人で個展に来て下さった。
個展の際には、ワークショップやパーティーにもご参加頂いており
一緒に写真も撮ったので良く覚えていた。
メッセージに添付されて来た画像が上の写真。
今年2月頃に作った指輪で、ステンドグラスのように光に透ける青色がなかなか綺麗に出来てはいるものの、まだ試作段階のようなものなので、これそのままでは普段使いならともかく、プロポーズという大切な日にはイマイチ。
下の写真を見て頂いても分かる通り、ワイヤーワークもわりとラフに作ってある。
しかし、このような人生の大切な日に関わる作品を作って欲しい!などというご依頼は、本当に本当に光栄なことなので、時間に余裕は無いもののこのご依頼をお受けすることにした。
日曜日から制作を出来れば良かったのだが、日曜日は朝6時過ぎから夜7時過ぎまで遠方に出かける予定が入っていたので、月曜日に集中して制作をすることにした。
ちょうど火曜日に東京での仕事の打合せが入っていたので、火曜日の夕方新宿駅周辺で指輪を直接お渡しすることになった。
さて、プロポーズの指輪として花のモチーフを使うのに
花言葉が悲しい意味だったりしたらいけないと色々調べた。
青い花で花言葉がプロポーズにふさわしいもので見た目も美しいもの…
そんな中で見つけた花がエボルブルス(アメリカンブルー)。
花言葉は「ふたりの絆」
もうこの花しかないと思い、まずは型紙を作った。
それを元にプラバンの着色などもし、焼いて花の形に整え
雄しべが特徴的だったので、ちょっと新しい技も使ってみたりして
このような指輪が完成した。
そして、火曜日の夕方。
打合せや、仕事のリサーチを終えた私は新宿駅に向かった。
ちょっと日陰になっているベンチで、鳩と戯れながらMさんが来るのをお待ちしていた。
Mさん到着。
私との受け渡しの時間にちゃんと来れるように、前日は遅い時間まで残業をし
また当日も遅くならないよう時間休の有給まで取って
待ち合わせ時間に間に合うようにと段取りをつけてきたとのこと。
嗚呼、なんてきちんとして素敵な人なのだ。
もう、指輪なんてなくても絶対プロポーズは成功するに違いない!と思うが
せっかくなので指輪をお渡しした。
お見せした途端、本当に喜んでくださった。
翌日水曜日のプロポーズが成功した暁には(するに決まっている!)
メールでご報告いただける旨、また彼女のSさんに確認した上で記事にしても大丈夫とのご快諾を頂いた。
そして昨夜。
ドキドキしながら、私はメッセージボックスを何度も開いたり閉じたりしながら過ごしていた。(メッセージが来たらお知らせがあるので、何度も開いたりする必要は全くないのに…)
夜10時半過ぎ、一通のメッセージが届いた。
嗚呼、今この文章を書きながらですらウルウルしてくる。
「プロポーズ、成功しました!」のメッセージに
私は本当に本当に嬉しかった。
こんな大切な日に私が関われたことは、面白い、楽しい、モノやコトを作りたい!とずっとやり続けていたことへのご褒美のようにも思えた。
カードに捺してあるだるまハンコも、めでたいことなので同封しておいた。
ぜひハンコを捺しまくって、だるまみれ生活をお二人で楽しんで下さい。
今朝、彼女のSさんからもメッセージが届いた。
とてもとても素敵な指輪をお作り頂き、本当にありがとうございました。
私には、どんなダイヤの指輪よりもきらきらとして見えました。
こちらこそ本当にありがとうございました。
お二人に幸あれ!
またいつかお会い出来る日を楽しみにしております♪
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福山美紀 (金曜日, 06 6月 2014 20:50)
あ〜素敵ですね〜(*≧艸≦)
ななさんも、Mさんも、Sさんも…
恋愛短編小説を読んだようなほっこりした気持ちになりました
週末の夜に、幸せな気分をありがとうございます(^^)
NanaAkua工房 (金曜日, 06 6月 2014 21:30)
福山美紀さま
コメントありがとうございます。
誰かの幸せのお手伝いを、ほんの少しでも出来たことは
本当に光栄なことでした。
本を出版することが出来て、個展イベントをやったことが
こんな風に繋がったことも嬉しく思います。