本日が『親子で楽しむ!プラバンでつくる本格マスコット』の発売日です。
この本が出ることになったエピソードのようなものを、今日は書いてみようと思います。
4月に、2013年12月に出版した1冊目の本『プラバンでつくる本格アクセサリー』の出版記念の展示とワークショップ、そしてパーティーを東京都立川市にて開催しました。
https://www.facebook.com/NanaAkua.Kobo/posts/239580509499366
開場してすぐに男性の二人連れがいらっしゃいました。
そうなんです、私の作品を以前から気に入ってくださっている方には男性もけっこう多いのです。
このお二人のうちの一人は、私の羊毛フェルトで作ったこけしをたいそう気に入って下さったことからの繋がりで、その日初めてお会いすることが出来ました。
ただ、一冊目の本がとても乙女な本だったので、元々私を知らない方たちからは乙女なイメージだけになってしまうことにほんの少し危機感?(というほど大げさなものではないですが)を覚えていました。
元々私を知っている方からは「なんだかいつもと違うテイストだね」と、本の出版をとても喜んで下さいながらも、けっこうビックリされていました。
そこで、ナナアクヤというものの全部を知って頂きたい、そしてせっかくなのでワークショップもやって楽しい時間を皆さんと共有したい、との思いで東京での盛りだくさんなイベントを開催しました。
初日の夕方に開催したパーティーには、友人たちのほか、本の制作の際にお世話になったカメラマンの方や出版社の方などもお招きしてありました。
出版社の方はその日お子さん連れでいらしてくださいました。
(その他にも大学の友人たちなどもお子さん連れで来てくれました)
パーティーはどうしても大人の都合で進んだりしますので、会場の片隅にはお子さんたちが飽きてしまわないように、消しゴムはんこ数百個とプラバンで遊べるコーナーを用意しておきました。
パーティーが賑やかに進む中、お子さんたちもたくさんのプラバンを作って本当に楽しんで下さったようでした。
東京での2日間のイベントを終えたあと、出版社の方や友人からもお子さんが、その後プラバンにものすごくハマってしまったとの話を聞きました。
そして、実はそのことが今回の本に繋がったのです。
出版社の方の息子さんがすっかりプラバンにはまってしまい、毎週末のようにプラバン遊びをするようになり、その際に「ナナ先生のはんこがないとうまく出来ない!」と言ってくださったそうなのです。
お子さんたちがプラバンを本当に楽しんでいる様子から、今回の親子向けプラバンの企画が生まれました。
実際に出来上がった本を見て下さったその息子さんも、とても気に入って大喜びだったとお聞きして、私は本当に嬉しく思いました。
あの子だったらこのモチーフを喜んでくれるかな?
あの人(大人の男性)はこのモチーフ好きそうだな。
あの女の子にはこんな可愛いのが喜ばれるかな?
ひとつひとつのモチーフは、そんな風に生まれました。
私がワークショップをすることは、私の持っているモノを皆さんと共有するということだけではなく、私も皆さんから色々なものを頂いています。
だから、私はワークショップが好きなんだと思います。
この本も、そんなワークショップの楽しい時間を感じて頂けるようなものになっていると思います。
それが、今回の本の「はじめに」の文章です。
この本を通して、皆さまが楽しい時間を過ごすお手伝いが出来れば幸いです。
親子で楽しむ!プラバンでつくる本格マスコット「はじめに」より
『ナナアクヤ工房/ NanaAkua』という名前で活動を始めて10 年以上となりました。
私の工房は、ワークショップで出掛けたその場所が、その日限りの「工房」になります。
ここには、大人、赤ちゃんや未就園児、小中学生など、
色々な年齢の人たちが集まり、たくさんのワクワクが生まれます。
このワクワクを「少しでも多くの人たちとシェア出来たら…」という思いで、2冊目となるこの本も誕生しました。
今回は、どちらかというと小さなお子さんから
小学生くらいのお子さんたちに喜んでいただける作品を意識しました。
でも、子どもの「よろこび」が大人の「よろこび」になるように、
きっと大人の方にも気に入っていただけるはずです。
ちょっぴり難しい型紙だって、子どもたちは次々とつくっていきます。
ちょっとくらいはみ出たって良いのです。色が全然違ったって良いのです。
きっと世界にひとつだけの素敵な宝物が生まれることでしょう。
この本が、たくさんのワクワクが生まれる手助けになることを願っています。
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