2014年10月に日東書院本社より発行された、ナナアクヤの2冊目の著書「プラバンでつくる本格マスコット」。
実は残念なことに既に絶版となっており、中古で販売されているバーゲン本以外では、ナナアクヤがワークショップの際に手売りで販売するものを購入するしか手に入らないというある意味超レア?な本です。
しかし、お子さん向けワークショップなどで販売すると一番人気になるくらいに評判も良く、それなのになぜ売れなかった…と複雑な思いになったりもするのですが…
書店では、大人用の服飾系手芸の棚に並んでいたため、子ども用工作の棚に並んでいたらきっともっと多くの方々に喜んでいただけたはず!と自負もしております。
さて、そんなレアな本をご購入いただいた貴重な読者の方よりメッセージが届きました。
プラバンがうまく縮まず、そしてバクがうまく立たない(要約)
今日は全国のお子さんたちも夏休み中ということもありますので、この疑問にお答えいたします。
基本的に、個人メッセージ等の中だけで作り方やアドバイスはせず、皆さんにシェアできる方法でお答えするポリシーでおります。
同じ疑問を持たれている方にも役立って欲しい、またいただいたメッセージの内容が、質問される方からしたら1回だけでも私の方では同じ内容が10回目、なんてことも大げさに言えばあり得るのでご理解くださいませ。
さて、こちらは型紙を油性マーカー等で写し、パステルで塗り、ハサミで切るところまで終えた状態です。
型紙や本の中身に関してはこちらに掲載することは出版社との契約上(絶版になっていてもダメなんです)できませんのでご了承ください。
(ナナアクヤのプラバンワークショップには必ず持参していますので、欲しい方はお気軽にどうぞ。サイン入りで1000円(税別)です。プラバンも5枚付いてきます)
バクの足の部分にピンクの線がありますが、カットするのはこの位置くらいまで、足の本当の線よりも少し長めに切ってください。
次に予熱をしたオーブントースターにプラバンを入れます。
予熱をしないまま入れると、庫内の温度にムラが出るためプラバンの縮み方にもムラが出やすいです。
そして「うまくできない」とおっしゃっている多くの方達の一番の失敗の原因は
出すタイミングが早すぎる です。
この写真のように「グニュグニュ〜」と縮んだ時に驚いてすぐに出してしまったがために
まだ縮み切っていない段階で出しているので、形も歪んだり、薄い部分と厚い部分があったり、えくぼのように凹んだ部分があったり、などの状態になります。
逆に長時間入れすぎてしまうと、溶けてしまったり水泡が出てきたりします。
これは立体プラバンに限らず、キーホルダーなどの平らなプラバン作品の場合でも同じです。
これが出す直前のプラバンのバクの状態です。
真っ平らになることはありませんが、グニュグニュとなったあと、ふわっと力が抜けたように平らに近い状態になり動かなくなります。
これが出すタイミングです。
ここでもあまり長い時間眺めていると溶けてしまったりしますので、トイレなどには作業前に行っておきましょう。
天ぷらを作っている時の緊張感くらいで、庫内の縮まる様子を眺めていてください。
そして、プラバンバクを取り出したら速やかに立つように成形します。
左側が着色した面(1枚目の着色、カットした写真の正面が左側。頭が写真の上側です)
ボディも少し湾曲させてバランスを取りつつ、足を広げて立つようにしています。
そして完成したのがこの自立して立つプラバンのバクくんです。
ちなみに、このタイプの動物シリーズは0.3mm厚のプラバンを使うと良いです。
8月21日(火) 東京・蔵前「east side tokyo」クラフトワークショップ
夏の“和風”花プラバンアクセサリー(リンク先に詳細掲載)、こんな感じのプラバンも作れるワークショップも同時開催いたします。
また今回ご紹介した本も販売いたしますので、どうぞ夏休み最後の工作にいかがでしょうか?
コメントをお書きください
るみるみ (日曜日, 05 8月 2018 18:24)
昨日はありがとうございました❗
できました❗